会話でよく使われる「sort of」「kind of」は、「多少、いくらか」のような曖昧な感じを出したい時に使います。
発音は音がつながって、sort of は「ソータブ」「ソータ」のような音。kind ofは「カインダブ」「カインダ」のような音になります。
映画「マイインターン」の1シーンでBenのセリフで確認してみましょう。
妻も亡くなって、退職もした毎日の生活をこのように表現しています。
BEN: Sort of felt like I was playing hooky.
「多少ずる休みのように感じました。」
1つずつ単語のイメージを見ていきます。
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sortの語源
BEN: Sort of felt like I was playing hooky.
sort はどういうイメージですか?
アソートと言って思い出すのは お菓子の詰め合わせ ですよね。
名詞のような感じがしますが、英語で assort は「分類する」という動詞です。
チョコレートの詰合わせ assorted chocolates
のような使い方ができます。
(ケーキを作って)それの上に色々な種類の果物をのせた、と言う時
I topped it with assorted fruits. と言えます。
名詞の場合は assortment になります。
sort の語源は「えり分ける、分類する」です。
名詞になると「種類、タイプ」で
She isn’t my sort. 「タイプじゃない。」のような使い方ができます。
sort ofの意味
Ben は sort of という形で使っています。
これは「種類の」という意味ではないので、注意です。
「多少、いくらか」のような曖昧な感じを出したい時に、
sort of と副詞のような役割で使えます。
I’m tired.「疲れています。」を「多少疲れているなー。」と言いたい時、
I’m sort of tired. と
修飾したい語彙の直前に置きます。
kind ofの意味
kind of も sort of と似ている使い方をします。
It’s a stressful job.「ストレスのたまる仕事です。」を「まあ、どっちかというとストレスのたまる仕事です。」というニュアンスを伝えたい時に
It’s kind of a stressful job. と言えます。
映画では I felt like〜「like 以下のように感じた」に副詞句の働きをする sort of が入って I sort of felt like〜 になります。
そして Ben は主語である I を略して、Sort of felt「なんとなく like 以下のように感じた」という使い方をしています。
★ポイント: sort of/ kind of「多少は、いくぶんは」
これらが入ると 「ちょっと」のようなあいまいな感じが出ます。
sort of の発音
発音は or の仲間で「ゆるめのくちぶえの口」から「らっぱの口」です。
or の音の前に [s] の音をつけます。
sort of 子音と母音はつながり、「ソータブ」のようなイメージです。
また of の [v] は消えてしまうので、ここでは「ソータ」のように言えます。
さらに、/t/は有声音化して「ソーダ」のように/d/っぽい音にもなります。
sort of, kind of の例文
・それなんとなく好き。
I sort of/kind of like it.
・なんとなくそんな気がしてた。
I sort of/ kind of knew that.
・なんだか退屈だわ。
I’m feeling sort of/ kind of bored.
・(遠慮がちに否定したい時)違うような気がするのですが。
I sort of/ kind of doubt that.
・「 長い仕事の後 気分はどう?」 「いくぶん疲れたわ。」
A: How do you feel after a long work?
B: I’m sort of tired.
・「 映画好き?」 「まあね。」
A: Do you like movies?
B: Sort of./ Kind of.
feel like +SV (文章)
BEN: Sort of felt like I was playing hooky.
feel like〜 (過去形だとfelt like) 「〜のような感じがする」という意味になります。
「〜のように見える」時は look like を使います。
このセリフでは like の後が主語、動詞になっていることから like は接続詞の働きをしています。
・風邪ひきそうな気がする。
I feel like I’m getting a cold.
・明日は雨になりそうだ。
It looks like it’s going to rain tomorrow.
・電車が遅れているようです。
It looks like the train’s late.
feel like+名詞のかたまりのときもあります。
この時のlike は前置詞の働きをしています。 (前置詞の次は名詞のかたまり)
・別人になったような気分にちがいない。
You must feel like a new man.
・場違いのようだった。
I felt like a fish out of water.
*a fish out of water で「場違いな人」という意味になります。水の外、つまり陸にあがった魚だからですね。fishには不可算名詞で a はつかないのに、喩えで言っているので、a fish という言い方になります。
・姉とそっくりだと言われます。
They say that I look exactly like my sister.
・テレビがちらついている。
The TV looks like snow.
feel like こんな場面で使えた体験談
友人に How’re you doing? 「調子はどう?」って尋ねたら
Oh, I feel like a million dollars since I started jogging.
って返事がきました。
「ジョギングを初めてからすごく調子がいい」という意味です。
英語はこの million dollars を使う表現が多いそうです。
日本語では、百万ドルの夜景でしょうか?
英語を話す人って、口角が上がって笑顔が綺麗な人多いですよね。
目があうと知らない人でもにっこりしてくれてました。
「100万ドルの笑顔」a million-dollar smile です。
I feel like a million dollars. だと
「すごく調子がいい!」 元気って意味になるんですよね。
100万ドルで表現しているのって面白いですよね。
ちょっと自作してみると
I wake up feeling like a million dollars at 4:00.
「いつも4時にすごく調子よく目が覚める。」 状態になってきました。
アラフォーって言ったら、私はアラフィフって 娘に訂正されました。
play hooky の意味、使い方
一瞬ホッケーをする?って思いますよね。 ホッケーは hocky です。
これは hooky です。
hooky は 「フッキー」 hocky は「ハッキー」のような音に近いです。
映画では Ben は退職して、妻にも先立たれた後の生活を、
BEN: Sort of felt like I was playing hooky.
play hooky ずる休みをしている感じだって言っています。
hooky はhookey と綴る時もありますが、語源はhook。 昔は「ずらかる」という動詞で使ったそうです。
play hooky で「ずる休みをする」という意味です。
ゲームセンターで遊んだりしてずる休みをしているって時に使います。
まる1日サボっています。
仕事だったら play hooky from work
学校だったら play hooky from school と使います。
注意、このplay hookyは、家にいてさぼっている時には使えません。
家にいてサボっている時は、skip work, cut class を使います。
授業中に居眠りした、仕事中にネットで遊んだりしてさぼるは
goof off です。
「グーフ」って耳にしたことがありませんか?
ディズニーに出てくる 細身の犬 「グーフィー」です。
正式には goofy goof という名前が付いています。
goof は「間抜け」「失敗」 goof に y がつくと形容詞になります。
「バカな、まぬけな」という意味です。
goof は動詞で、「失敗する、暇つぶしをする」という意味です。
サボっている人 a goof-off と言います。
ちなみに、英検1級で登場する「さぼる」は
play truant です。発音チェックしてみてくださいね。
語彙を増やそう
- sort of 幾分、いくらか
- play hooky 〈動〉ずる休みをする
- assort 〈動〉分類する
- stressful 〈形〉ストレスの多い
- feel like a million dollars すごく調子がいい
- goofy グーフィー(ディズニーの犬)
- goof 〈動〉失敗する、暇つぶしをする
- a goof-off 〈名〉サボっている人